カブがすべてを物語る・・・ 2019/2/3 (日)
チューブに穴をあけながらタイヤ交換したリトルカブ。
ドキドキしながら空気圧をチェック。
やった! 前夜からの空気圧に変化はない。
早速出発の準備を開始する。
湯沸かしを持っていけるのは箱付きのリトルならではの楽しみだ
9:30
福島市南向台のコンビニでブロックタイヤのカブが素敵なノムラさんと待ち合わせ。
朝は氷点下だった気温もすでに5℃まで上昇。
風もなくて春のような陽気に浮かれながら
カブで楽しめるフラットな山道を目指して出発。
今回はどうなるのだろう (^^)/
最初の目的地は「十万劫山」 じゅうまんこやま
比較的手軽なハイキングコース。
バイクなので整備された遊歩道はダメ、林道を選択します。
山に入るなり急坂登りの荒れたガタガタ道で残雪もある。
すかさずリヤの空気を抜いてグリップ確保。
ところが、カブのタイヤはエアボリュームが少ないので、
ちょっと抜いたつもりが100kpaまで下がってしまった。
雪のある狭い急坂を1速でブーブーと。
タイヤが空転することもなく普通に登ってしまうのがカブのすごさ。
ところどころに雪があって凍っていたり、ヌタヌタはあったものの
大半は日当たりの良い尾根道を気分よく走って山頂に到着。
山頂の横、北向きの斜面には雪が残っているのでアドベンチャー感を出してみる。
フラットな下り坂も、雪があると結構楽しい。「ヒェ~~~~」
市街地と信夫山が見える場所で。
十万劫山を下って、山すその凍った狭い道をすり抜け、次の目的地は「天井山」
昨年ここを目指してセローでアタックしたが、雪に阻まれ登頂できず。
今回は雪もなくてカブでも楽勝で登ってきましたよ。
すぐ隣の、無線塔からは吾妻山、安達太良山が望める。
福島市の周辺では一番の眺望だと思う。気持ちいい~~
お湯を沸かして、ドリップコーヒーをいただきましょう。
市内からここまでは舗装路なので、夏の夕暮れに一息つくにも良い場所。
時刻は11:30
近くの千貫森へ行こうと山道を下りかけたら、イノシシが飛び出してきた。
モヒカン頭で体はゴワゴワ毛並みの、かなり大きな体。
「し、、、獅子神!!」
旧ブレーキで止まると、イノシシはくるっと向きを変えて山の斜面を登って行った。
今まで出くわしたイノシシで一番大きな個体だった、危なかった。
肝を冷やしてやってきました、UFO物産館パノラマ食堂。
今日は二人とも「トビウオラーメン」
アゴ出汁スープがうんまいのだ。
食後、まだ時間があるのでもう少し走ります。
二本松市、夏無し沼へ向かう舗装林道。
積雪は10~20CMだが、気温が上がったおかげで雪が解けてザクザク。
登り勾配も結構あるのでハンドルを取られながら汗だくで走る。
ここにもビューポイントあり。右が安達太良山。
解けた雪がひどいので沼の手前でショートカットして羽山へ。
中腹まで登ったら前に進まず、チェーンを装着する。
その間にノムラさんは私を追い越してスイスイ登って行ってしまった。
だんだん雪が深くなってきて、ノムラさんがストップ。
今度は私が先に走って轍を作り、そのあとに続いてもらう。
山頂まであと少し、南の登山道との合流地点まで登ってきた。
チェーン無しではもう進めない。
私一人で、もうひと頑張りしたが、山頂下の急坂でついに断念。
積雪が30cmぐらいあって、これじゃ無理だ。
山頂へはたどり着かなかったが、グチャグチャ雪でここまで登って大満足。
実は二人とも息が切れて、汗だくで、もう限界だったのだが。
下りも手ごわい。
右に左にハンドルを取られながら、1速でソロソロと登山道を下る。
山の中腹まで来たところでノムラさんが違和感を訴える。
リヤタイヤがぺちゃんこだ。(写真なし)
エアポンプで空気を入れるが入る気配がしない。
パンクではなくて、チューブが切れていると思われる。
ここは携帯電話の電波も入らない場所なので、何とかして山の下まで行かなくてはならない。
幸いにも、タイヤのビードが落ちてはいないので、フロントブレーキとエンジンブレーキだけでゆっくり、ゆっくり山を下りた。
なんとか人家が見える場所までたどり着いた。
ノムラさんにはここで待ってもらい、私は自宅まで戻ってパンク修理道具を持って来ることにした。
片道20kmあるので、往復で1時間近くかかるが仕方ない。
さっきまで汗をかいていた体と濡れたブーツが冷えるが、ハンドルカバーとグリップヒータのおかげでそれほど辛くないのは有難かった。
すっ飛んで家まで帰り、工具とチューブを積んで現地に戻りパンク修理開始。
こんな時、整備性の良いカブは良いもんだ。
10分ほどでチューブを取り出すことが出来た。
予想通り・・・・首チョンだ・・・
ここに亀裂が入ったのはともかく、ちょん切れたのは初めて!
タイヤの中からは、千切れたリムバンドがお出まし。
こんなのも見たの初めて。
リムバンドは諦めて、持参のチューブを組み込む。
ブロックタイヤはビードが硬いのリムに入れにくいが、なんとか5分ほどで完了。
祈るような気持ちで空気を入れる。
ビードが上がってタイヤも硬くなった。
タイヤに耳を押し付けて漏れを確認。
「スーーーーーーーーーーー」
・
・
・
・
という音は聞こえない。
喜び勇んでタイヤを取り付け、帰路についた。
まだ暗くならないうちに道の駅に到着。15:50
一時はどうなるかと思ったが、無事に帰還できたぞ。
コーヒーと肉まんで帰還のお祝いをする。
ノムラさんごちそうさまでした。
ところで、どこでタイヤのチューブが千切れたのだろう。
ノムラさんが言うには、山頂下で待っているとき、何回か登りにアタックしたそうで、その後の下りからリヤがグリップしなくなったとの事。
考えてみれば、ビードストッパ無しで低圧にしてタイヤもびしょびしょで・・
そりゃぁタイヤが回ってしまうわい。
このころになったら急に疲れが出てきた。
特に肩と腕がクタクタで、全身グッタリ。
今日はよっぽど緊張して雪道を走っていたのだろう。
年寄りにはチョットきつい山遊びだった。
しばらくはバイクも山道もご馳走様かな。
と、いつも思うのだが・・・
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