カブ系の遠心クラッチは調整が必要、たまに。
しかし、あのネジを右に回して、左に回してって、意味が分からない。
まぁ、分かっている人には理解できるはずだが
私のようにカブ歴が浅いと・・・・・すぐに忘れる。
今回、2台のカブのクラッチカバーを分解して、良~~~くど見て
あ~~こうだったんだ、と腑に落ちたので備忘録とします。
クラッチ調整はこのネジ。
手順は
1、ロックナットを緩める
2、アジャストスクリューを右に1回転
3、アジャストスクリューを左に止まるまで
4、アジャストスクリューを右に1/8回転(45度)
と、皆さんのブログにも書いてあるわけだが
右だったか、左だったか、回転数は??すぐに忘れる。
中の構造を理解できれば、右回しか左回しか分かるはず。
カバーの中はこんな構成になっているので(年式によって違いあり)
余計な事は気にせず、今回はこの部品に注目する。
ところでこの部品名は? クラッチアジャストスクリューとリフター?
(パーツリスト持っている人は部品名を教えてください)
中央のアジャストスクリューを右に回すとリフターが動く(写真では上 車体では右へ)
つまり、最初の右に1回転はリフターをクラッチから離すことになる。
クラッチの接続は確実だが、切れが悪い状態。
次にアジャストスクリューを左に回して止まるまで(リフターが下がる 車体では左に)
これで、リフターをクラッチに押し当てた状態となる。
このとき、アジャストスクリューのツバ(中央の厚い部分)はクラッチカバーに密着している。
クラッチの切れは良いが、滑りやすい状態。
そこからアジャストスクリューを右に1/8回転してから、ロックナットを締める。
これは、リフターが当たったままではクラッチが滑るので
アジャストスクリューを少し戻してクリアランスを取っておく。
アジャストスクリューのネジピッチは1mmくらいと思うので(測っていない)
0.125mmぐらいのクリアランス(遊び)と思われる。
あのエンジン構造(カバーの剛性)と熱変位を考えると、結構シビアな設定の気もする。
クラッチが磨耗すれば遊びが多くなるわけだが、カブの湿式クラッチで
あの程度のパワーでは、そうそう磨耗するわけではない。
シフトフィールに変化があれば調整する程度で良いと思う。
こんなインチキ解説では理解不能と思われるので、自分で分解して納得しましょう。
もし組み立てできなくなったら、さっさとバイク屋さんに持って行ってください。
余談だが、
私のWave125iはクルマ用のオイルを使っていたら、2速全開でクラッチが滑るようになり、
クラッチアジャストスクリューを調整しても直らなかった。
結局、バイク用のオイルを使ったらクラッチのすべりは発生しなくなった。
オイルは適正なものを使いましょうということだ。
オイル添加剤愛好家の方も多いと思うが、私も車で散々いろいろ試した結果
決定打は無かったのでオイルの添加剤については否定的です。
(エンジンによって効果もあるが、汎用とは思えず)
特に、湿式クラッチのバイクは
エンジンの潤滑とクラッチの摩擦確保の両立は難しいと考える。
私の頭では「摩擦の低減」と「クラッチのフィール」が同時によくなるとは思えない。
摩擦低減に限れば「嘘みたいに効く」オイル(極圧油)もありますが・・・
余談その2
同じ理由で、CVT用の専用オイルは潤滑と摩擦の両立が必要なはずで、
あれはルブリカント(潤滑)ではなく単なるフルード(液体)なのでは、と思っている。
この事について誰かご存知ありませんか?
今日は理屈がおおくて、自己満足うんざりなエントリかな。
いつもご覧いただきありがとうございます。
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