長旅で片伸びしたMDさんのC90ドライブチェーン。
走行は約10,000kmなので普通ならまだ使えるはず。
バイクから外した状態では、硬いグリースが付着して全体に硬くて動きが悪い。
新品のシールチェーンのような硬さで、ノンシールチェーンのシャラシャラ動くことは無かった。
北海道でタイヤを交換した際にチェーンに付けてもらったのは
固めのグリース(スプレー?)だったそうだ。
どんな風になると片伸びしたのか気になったので
まず汚れを落とすべく灯油に漬け込む。
1昼夜で灯油はまっかっか。
雨ざらしで錆びきったチェーンのような汚れが出ている。
灯油を捨てると、バットの底には細かい砂がびっしりあった。
見た目は全然錆が無いので、錆びた(減った)のはピンとブッシュの間だろう。
灯油漬けのあと、ブラシで細かい油汚れを落とし、ガソリンで二回洗った。
通常の汚れならガソリンは黒くなるが、今回はずっと赤い汚れが出た。
チェーンを二つに折って、長さを比較してみた。
片側が5mm長くなっている。
この差は錆となってしまったのだろう。
半分の49リンクで5mmだと1リンクあたり0.1mm違う計算だ。
これではスプロケの掛かりもばらついてスムーズに回らないはず。
曲げで見ると伸びた半分側は「もうだめ」レベルの曲がり具合。
これが0.1mmの累積差なのだろう。
今回分かったこと
1、チェーンカバーがあってもマメな給油は必要。
雨にあわなければ(経験的に)2000kmぐらいは無給でも平気だが、
雨にあったら、その後すぐにチェーンにオイルを差す必要がある。
2、チェーンにグリースや硬いオイルは向いていない。
外観で見えやすいチェーンブッシュとスプロケの油にばかり目が行きがちだが
潤滑が本当に必要なのはピンとブッシュの間。
ここを潤滑するには浸透力と油膜保持力のある専用のオイルが良いはず。
以上は「チェーンカバーあり」「ノンシールチェーン」のカブの場合で
個人的見解なので、条件が違う場合は適さないと思う。
あと、ドライブチェーンは張りすぎより緩めのほうがマシ。
(緩めといってもダルンダルンは論外)
私は1台あたりの走行が少ないせいもあるが、チェーン張りをほとんどした事が無い。
定期的に遊びチェックと給油さえすればドライブチェーンは結構長く使えるはずだ。
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